春(はる)の祭(まつ)り、行事(ぎょうじ)
3月(がつ)3日(か)はひな祭(まつ)りで、ひな人形(にんぎょう)をかざって、女(おんな)の子(こ)のせいちょうをいわいます。しかし、昭和(しょうわ)20年(ねん)ころまではひな人形(にんぎょう)を持(も)っている家(いえ)は少(すく)なく、ひな祭(まつ)りをしない家(いえ)も多(おお)くありました。
市内(しない)では、3月(がつ)ごろに初午(はつうま)の行事(ぎょうじ)がおこなわれます。地元(じもと)の神社(じんじゃ)、おいなりさん(いなりをまつるほこら・お堂(どう))、かんのんさんをまつるお堂(どう)などでおこなわれ、やくどしの人(ひと)のやくをおとす行事(ぎょうじ)としてつづけられています。また、やくおとしにごりやくがあるといわれる滋賀県(しがけん)の土山(つちやま)の田村神社(たむらじんじゃ)におまいりにいく人(ひと)もいます。
4月(がつ)には、市内(しない)の神社(じんじゃ)などで春祭(はるまつ)りがおこなわれ、関町坂下(せきちょうさかした)では、「ししまい」(4年(ねん)に1度(ど)くらい)も出(で)ます。また、寺(てら)などで、4月(がつ)8日(にち)のおしゃかさまのたんじょう日(び)をいわう行事(ぎょうじ)として、小(ちい)さなぶつぞうにあま茶(ちゃ)をかける「花祭(はなまつ)り」もおこなわれます。
5月(がつ)5日(にち)のたんごのせっく(しょうぶのせっく)は、こいのぼり・にんぎょう・かぶとなどをかざりますが、昭和(しょうわ)50年(ねん)ころまでは、そんなかざりはしない家(いえ)も多(おお)かったようです。まよけの意味(いみ)でしょうぶを入(い)れたおふろに入(はい)ったり、しょうぶを家(いえ)のやねにかざったりすることがおこなわれていました。この日(ひ)に、かしわもち・ちまきを作(つく)る家(いえ)もありましたが、どっかんもち(いばらだんご)を作(つく)る家(いえ)もよくありました。
初午(はつうま)のようす
花祭(はなまつ)りのぶつぞう
どっかんもち