関宿(せきじゅく)の建物(たてもの)のとくちょう
しっくい細工(ざいく)
関宿(せきじゅく)の町屋(まちや)の虫籠窓(むしこまど)や袖壁(そでかべ)などに見(み)られる漆喰(しっくい)の飾(かざ)り。家運長久(かうんちょうきゅう)や子孫繁栄(しそんはんえい)などの願(ねがい)を込(こ)めて草花(くさばな)や鶴亀(つるかめ)の縁起物(えんぎもの)などがあしらわれている。ちょっとした自己主張(じこしゅちょう)。
幕板(まくいた)
宿内(しゅくない)の町屋(まちや)の軒下(のきした)に付(つ)けられた雨(あめ)や日差(ひざ)しよけの横幕状(よこまくじょう)の板(いた)。関宿(せきじゅく)の町屋(まちや)の特徴(とくちょう)のひとつ。坂下(さかした)や亀山宿(かめやましゅく)でもみられたがほとんど現存(げんそん)していない。
ばったり
町屋(まちや)にみられる折(お)り畳(たた)み式(しき)の縁台(えんだい)。必要(ひつよう)に応(おう)じて商品(しょうひん)を並(なら)べたり休息(きゅうそく)に用(もち)いたりできる優(すぐ)れもの。関宿(せきじゅく)にいくつか実物(じつぶつ)をみることができる
虫籠窓(むしこまど)
町屋(まちや)二階(にかい)正面(しょうめん)にみられる漆喰(しっくい)で塗(ぬ)り籠(こ)められた竪格子(たてごうし)。関宿(せきじゅく)ではさまざまな形(かたち)の虫籠窓(むしこまど)がみられるが、玉屋(たまや)のものが圧巻(あっかん)。
すりあげ戸(ど)
関宿(せきじゅく)の町屋(まちや)の表側(おもてがわ)にみられる上(あ)げ下(お)ろし(シャッター)タイプになっている雨戸(あまど)。狭(せま)い間口(まぐち)を有効(ゆうこう)に使(つか)うための工夫(くふう)。亀山宿(かめやましゅく)でも舘家(たちけ)住宅(じゅうたく)にみられる。表構(おもてがま)えは明治(めいじ)以降(いこう)格子戸(こうしど)が主流(しゅりゅう)になる。
屋根(やね)の高(たか)さ