華族(かぞく)や士族(しぞく)の給与(きゅうよ)の支給廃止(しきゅうはいし)
華族(かぞく)や士族(しぞく)には、家格(かかく)に応(おう)じて米(こめ)による現物(げんぶつ)で支給(しきゅう)された給与(きゅうよ)を家禄(かろく)といい、王政復古(おうせいふっこ)・戊辰戦争(ぼしんせんそう)の功労者(こうろうしゃ)に支給(しきゅう)された給与(きゅうよ)を賞典禄(しょうてんろく)といい、この家禄(かろく)と賞典録(しょうてんろく)をあわせて秩禄(ちつろく)とよびます。
この秩禄(ちつろく)は政府(せいふ)より支払(しはら)われましたが、政府(せいふ)の財政(ざいせい)を圧迫(あっぱく)しました。そこで、1875年(ねん)(明治(めいじ)8年(ねん))に家禄(かろく)を米(こめ)で支給(しきゅう)することを廃止(はいし)し、貨幣(かへい)での支給(しきゅう)にするなどし、最終的(さいしゅうてき)には、1876年(ねん)(明治(めいじ)9年(ねん))に秩禄(ちつろく)の支給(しきゅう)を廃止(はいし)し、代(か)わりに金録公債証書(きんろくこうさいしょうしょ)を発行(はっこう)しました。これを秩禄処分(ちつろくしょぶん)といいます。