夢(ゆめ)のおつげと石上寺(せきじょうじ)
796年(ねん)(延暦(えんりゃく)15年(ねん))、大和国(やまとのくに)布留郷(ふるのさと)(奈良県(ならけん)天理市(てんりし))に住(す)んでいた紀真龍(きのまたつ)という人(ひと)が、夢(ゆめ)の中(なか)で熊野那智(くまのなち)(和歌山県(わかやまけん)那智勝浦町(なちかつうらちょう))の神(かみ)から、熊野(くまの)の3つの神社(じんじゃ)(那智(なち)・新宮(しんぐう)・本宮(ほんぐう))を和田荘(わだのしょう)(和田町(わだちょう))におまつりするようにとのお告(つ)げを受(う)けました。紀真龍(きのまたつ)は熊野三社(くまのさんしゃ)をおまつりし、神社(じんじゃ)を守(まも)るために石上寺(せきじょうじ)を建(た)てました。寺(てら)の名前(なまえ)は、紀真龍(きのまたつ)の出身地(しゅっしんち)である布留郷(ふるのさと)にある石上神宮(いそのかみじんぐう)にちなむものです。