7.仕事着と醸造の道具
収蔵する醸造の道具は、実際に使用されていたものの一部しかのこっていないけれど、すべてが醸造ならではの道具ばかりなんだよ。どんなものがのこされたか紹介するね。

①仕事着
ここで紹介するのは、蔵男達や配達に行く従業員などが着ていた仕事着だよ。写真にも写っていたね。
[7-2]

7-2:前掛
年代:昭和23年(1948)
以降
館蔵辻井家資料
以降
館蔵辻井家資料

これは、西町の辻井家にのこされていた前掛けだよ。「清酒草乃露」・「合資会社草川酒造場」などと書かれているね。

②醸造の道具
市域にあった醸造場は、廃業する際に、道具類を他の醸造場に譲ったところも多かったんだ。そのためか、醸造の道具はあまりのこっていない。特に、醤油醸造の道具はほとんどのこっていないんだ。
[7-6]

7-6:水杓
年代:昭和時代か
岡本家寄託資料
岡本家寄託資料

水杓は、酒造りの過程で、仕込み水を汲み、ため桶などに入れる時に使うんだ。
[7-7]

7-7:漏斗
年代:昭和時代か
館蔵鈴木家資料
館蔵鈴木家資料

この漏斗は、4斗樽などへ醤油を移すのに使われていたんだ。漏斗は酒造場でも酒を移すのにも使われたよ。
[7-8]

7-8:酒袋
年代:昭和時代か
岡本家所蔵資料
岡本家所蔵資料

酒造りの過程で酒を搾るために、この袋に醪を入れるよ。醪を入れた酒袋は、槽に並べ重ねて入れられるんだ。そしてこの酒袋には、柿渋が塗ってあるよ。くり返し柿渋を塗ることで、撥水性、耐久性のある丈夫な酒袋になったんだって。
[7-9]

7-9:きつね桶
年代:昭和時代か
岡本家寄託資料
岡本家寄託資料

きつね桶は、もろみを酒袋へ入れる時に使われたんだ。狐の顔に形が似ていることからこのような名前がついたよ。

ボーメ計は、浮き沈みの具合で液中の比重、すなわちエキス分を測定する道具だよ。アルコール分がエキス分より多い場合、酒は辛くなるんだ。
[7-11]

7-11:留点酛醪用温度計
年代:昭和時代か
館蔵西谷家資料
館蔵西谷家資料

酒の酛や醪の最高温度を表示する温度計だよ。

酒造りで使われる計算器だけど、使い方はよくわからない。裏面は酒精度換算表・酸量算出表になっているよ。

利き酒をする時に使われる、内側に蛇の目模様が描かれたお猪口。蛇の目の白い部分で、日本酒の色合いや濃淡を見て、青い部分で透明度や輝きを見るんだって。
[7-14]

7-14:味噌鍬
年代:昭和時代
館蔵鈴木家資料
館蔵鈴木家資料

味噌鍬は天井裏に広げた麹を腐らせないように畝をつくるのに使われたんだ。麹は熱を持つからそのままでは腐ってしまうんだって。
[7-15]

7-15:打栓機
年代:昭和時代
岡本家寄託資料
岡本家寄託資料

打栓機は、一升瓶の王冠をはめる道具だよ。







