亀山西小学校5・6年 平和学習・出前授業


 平成24年8月6日(月)亀山西小学校ランチルームにて、5・6年生対象の平和学習を行ないました。
 学校との綿密な打合せの上、戦時中の博物館所蔵資料をもとに、社会や生活の様子を知り、当時の人々の思いにふれる。また、戦争に向かう社会や厳しい人生の様子から、平和について考え、命の大切さを感じさせることをねらい、実施しました。

 
朝から所蔵品を展示する学芸員


<戦地への出征>


出征を祝う(のぼり)

 軍人でない、一般の人も召集令状が届くと戦争に行かなければならなかった。
 家の前にのぼりを立てて戦地に送り出す祝いをした。

すごく大きなのぼりだなぁ。

戦争に行くのに
祝うのかなぁ。



無事を願う千人力(せんにんりき)
千人力
 戦地に行く人に無事に帰ってきてほしいという願いをこめて、地域の人たちが作った。

所蔵資料
 千人力
 
 千人針
 
 日の丸寄せ書き
 出征の時の写真
 
 幟
 徴用赤たすき
 兵隊の写真
 ゲートル
 戦地での戦いの要領を書いた罫紙
 
 戦地から家族への絵手紙
 戦地(中国)で爆撃中の空からの写真アルバム

いろんな人の
帰ってきてほしい
気持ちがつまっている

おまもり
みたい

みんなが「勝ちたい」という
一生けんめいさがわかる




  <戦時下の亀山>

頭を守る防空頭巾

 太平洋戦争の末期、亀山にも防空監視哨が設けられ、空襲に備えて防空頭巾や鉄かぶとなど頭を守る道具も準備した。
 光を外にもらさないように側面を黒く塗った電球や電球カバーを使っていた。


訓練で使った木銃と手りゅう弾

 青年学校では、木銃や訓練用手榴弾を使って、敵を攻撃する練習をしていた。

一般の人も
訓練用の手りゅう弾で
練習していたんだ。

   

   当時だったら
   2〜3年後に
   練習をしなくては
   いけないんだ。




服を買うのに必要な衣料切符

お金があっても
切符がないと
物が買えなかったんだ。


所蔵資料
 防空頭巾(つば付き)
 防空頭巾
 一般の人が使った鉄かぶと
 
 防空電球
 
 灯火管制電球カバー
 
 防空監視小屋(防空監視哨)写真
 
 訓練用手榴弾
 銃剣術の訓練で使った木銃
 供出通知書
 衣料切符
 伊勢新聞(S17年頃)



<亀山列車銃撃事件>


機関銃の弾のぬけがら
 昭和20年7月、参宮線阿野田付近で機関車が飛行機からの機関銃で攻撃された。近くの畑に落ちていた弾のぬけがらから弾の大きさが分かる。(長さ10cm、底直径2cm、先端部分直径1.5cm)
 飛行機に乗っている人の顔が分かる程、低く飛んできた。

飛行機が列車の近くまで
下がってきたなんてこわい

こんな弾で
うたれたんだ




<太平洋戦争の終わり>


降伏をうながすビラ
 
 アメリカ軍が日本上空から、降伏をうながすために飛行機から投下していったビラ。
 世界を相手に戦争するのはできないことや、大阪・神戸空襲、日本の艦船や商船が撃沈されていることを伝えている。

ビラをまくなどしてまで
日本を降伏させようと
していたんだ

日本も中国に同じような
ビラをまいたんだ

<戦争が終わって>

黒塗りの教科書

戦争で負けた日本は、
戦争を教えるのをやめて
墨でかくしたんだ

所蔵資料

 アメリカ軍機の機関車を阿野田付近で機銃掃射した
  ときの機関銃の弾のぬけがら
 投下ビラ
 日本帝国政府に米英支蘇四国に対し共同宣言を
  受けることを詔した天皇の詔書を掲載した
   昭和二十年八月十五日付、伊勢新聞
 
 黒塗りの教科書



質問に答える学芸員 退場の前に資料をじっと
見入る子どもたち




展示案内


来館案内


学校の先生方へ


図書案内


運営組織


お問い合せ


リンク



博物館トップへ