館蔵資料提供による授業支援
「東海道と亀山宿」
〜亀山市立亀山中学校2年生社会科授業〜
平成26年11月12日(水)に亀山市立亀山中学校で行われた2年生の社会科歴史分野「江戸幕府の成立と鎖国〜東海道と亀山宿〜」の授業に歴史博物館か資料を提供しました。
屋号からどんな施設があったか調べます | 米屋・煙草屋・畳屋・大工・鍋屋· · · · |
まちなみ文化財室発行の「東海道五十三次の内 亀山宿 イラスト案内図」を使って学習を進められました。 亀山宿にはどんな施設があり、宿場はどのような役割をしていたのか考え、意見を交流しました。 その後、学芸員から「史料から見た亀山宿」と題して本館所蔵の資料をもとに解説しました。生徒さんたちは熱心に話を聞いていました。 |
このパンフレットは、江戸時代に書かれた「宿内軒別書上帳」をもとに作りました | 樋口本陣の絵図にある上段の間は大名だけが入る部屋です |
公用の文書や荷物の継立をしたのが問屋場 | 文久3年上洛した将軍徳川家茂が亀山宿に泊まったときの供の宿割りが記録されています |
授業終了後、生徒さんたちは実物資料の回りに集まって間近に資料を見ながら、学芸員に質問をしました。 |
一軒ごとに間口・奥行・畳の数・広さが記入されています | 180年程前の浮世絵の色の鮮やかさに驚いていました |
生徒たちの感想から
- 自分たちが住んでいる所も昔はいっぱい店があったことにおどろきました。
- 浮世絵を見てその時代に本当に書いたのかなと思うぐらいきれいな絵でした。
- 宿場は様々なことに利用して、いろんな人たちの役に立っていたんだなと思いました。どの屋号の店がどの場所にあるか探してみたいと思いました。とっても興味があります。
- 宿場の中には泊るところだけじゃなくていろいろな店がいっぱいあり、1つの町を作っていることを初めて知りました。
- 宿場とは大名が泊るだけではなく、荷物を運んだり買い物ができたりと様々な役割があり、大名だけが利用していたわけではないことが分かりました。
<掲示資料>
• 宿内軒別書上帳(実物・画像)
• 三代広重「東海名所改正道中記五十旅人留女 亀山関迄壱り半」(実物)
• 樋口本陣家相図(画像)
• 惣地面建物之図面並藪図(画像)
• 石川主殿城下伊勢国鈴鹿郡亀山宿場絵図」(画像)