九々五集(くくごしゅう)
打田権四郎(うちだごんしろう)(1642〜1731)は、半世紀(はんせいき)にわたって亀山藩(かめやまはん)の大庄屋(おおじょうや)を務(つと)めました。その間(あいだ)に、見(み)たり聞(き)いたりしたこと、古(ふる)い記録(きろく)などを集(あつ)めて『九々五集(くくごしゅう)』を編(へん)さんしました。『九々五集(くくごしゅう)』は亀山(かめやま)領内(りょうない)のさまざまなことがらについて記(しる)されており、江戸時代(えどじだい)前半(ぜんはん)の亀山(かめやま)を知(し)る重要(じゅうよう)な手(て)がかりとなっています。『九々五集(くくごしゅう)』とは、亀山領(かめやまりょう)の86の村(むら)のことを集(あつ)めたという意味(いみ)で、「9×9+5=86」で『九々五(くくご)』です。