お箱筒(はこづつ)
江戸時代(えどじだい)には、鉄砲(てっぽう)を江戸(えど)の町(まち)に持(も)ち込(こ)むことが禁止(きんし)されていました。このため、箱根(はこね)(神奈川県(かながわけん)箱根町(はこねちょう))の関所(せきしょ)では鉄砲(てっぽう)を持(も)っていないかきびしく調(しら)べられました。しかし、亀山藩主(かめやまはんしゅ)の石川家(いしかわけ)は、長(なが)さが短(みじか)い鉄砲(てっぽう)を箱(はこ)の中(なか)にいれて関所(せきしょ)をこえて江戸(えど)に鉄砲(てっぽう)を持(も)ち込(こ)んでいました。箱(はこ)に入(い)れて持(も)ち運(はこ)ぶので「御箱筒(おはこづつ)」とよばれていました。なぜこのようなことをしたのかはわかっていませんが、歴史博物館(れきしはくぶつかん)には「御箱筒(おはこづつ)」と伝(つた)えられる鉄砲(てっぽう)があります。
お箱筒(はこづつ)