どっかんもちのはなし
亀山(かめやま)では、いばら餅(もち)のことを「どっかんもち」ともいいます。むかし加太南在家(かぶとみなみざいけ)に「どうかん」というひとが、田植(たう)えなどの農作業(のうさぎょう)の区切(くぎ)りがいい時(とき)のお祝(いわ)いである「野上(のあ)がり」のとき、いばらの葉(は)で包(つつ)んだもちをつくって、村(むら)の人々(ひとびと)にだしたところたいへんに喜(よろこ)ばれました。それからは、村人(むらびと)もいばらの葉(は)で包(つつ)んだもちを作(つく)るようになり、「どうかん」の名前(なまえ)からどうかんもちとよび、それがなまって「どっかんもち」となったといいます。
どっかんもち