亀山こども歴史館トップページ 亀山のむかしばなし野登寺(やとうじ)の雨壺(あまつぼ)

[亀山のむかしばなし]亀山(かめやま)で言(い)い伝(つた)えられてきた話(はなし)を集(あつ)めてみました。むかしの人々(ひとびと)はどんな話(はなし)をわたしたちにのこしてくれたのでしょうか。

野登寺(やとうじ)の雨壺(あまつぼ)

野登寺(やとうじ)の本堂(ほんどう)のうらに「雨壺(あまつぼ)」とよばれる小(ちい)さな泉(いずみ)があります。914年(ねん)(延喜(えんぎ)14年(ねん))、この地域(ちいき)はひどい日照(ひで)りにみまわれました。人々(ひとびと)はこまって野登寺(やとうじ)の仙朝上人(せんちょうしょうにん)に雨(あめ)を降(ふ)らすようにお願(ねが)いに行(い)きました。仙朝上人(せんちょうしょうにん)が雨(あま)ごいのお祈(いの)りをしていると、ひとりの老人(ろうじん)が現(あらわ)れて、「本堂(ほんどう)の脇(わき)に穴(あな)を掘(ほ)っておいたのでその中(なか)の水(みず)をまわりにまいて雨(あま)ごいをしなさい」と言(い)って姿(すがた)を消(け)しました。仙朝上人(せんちょうしょうにん)がそのとおりにすると急(きゅう)に雲(くも)が出(で)て雨(あめ)が降(ふ)り始(はじ)めて水不足(みずぶそく)はおさまったといいます。今(いま)でも水不足(みずぶそく)の時(とき)は、ふもとの池山(いけやま)(安坂山町(あさかやまちょう))の人々(ひとびと)は雨壺(あまつぼ)の前(まえ)でかんこ踊(おど)りをおどって雨乞(あまご)いをします。

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