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凡例  1.日本書紀の編さんと解釈  2.日本武尊と弟橘媛の物語  3.日本武尊の死 −「能褒野」を考える− 
4.日本武尊と現代 −社会とのつながり−  協力者・参考文献・出品一覧



ごあいさつ

 令和2年(2020)は、日本書紀が編さんされた養老4年(720)から、1300年を迎える年となります。
 このたび、日本書紀編さん1300年を契機に、「ヤマトタケル」をテーマとして、第35回企画展を開催いたします。
 日本書紀は、天武天皇の命により、古代国家の公的な歴史をまとめるものとして編さんされました。日本書紀の中には、戦いで全国をまとめた日本武尊の物語があります。日本武尊は、「能褒野」で亡くなったとされ、葬られた場所が、亀山市田村町にある能褒野王塚古墳と考えられています。
 また、日本武尊の妃として登場する弟橘媛の父忍山宿禰を祀る亀山市野村の忍山神社は、彼女にとってのゆかりの地でもあります。亀山市民にとって、日本武尊そして弟橘媛はとても身近な存在ととらえられてきたのではないでしょうか。
 これまでも、亀山市内で開催されたイベントや展示などで、日本武尊の物語がとりあげられてきました。今回は、弟橘媛との物語にもスポットをあて、「愛と死」という新たな切り口で、日本書紀そのものや彼らの物語をご紹介します。加えて、近年、陵墓を管理する宮内庁書陵部による調査や陵墓周辺の宅地造成にともない亀山市が実施した発掘調査によって、能褒野王塚古墳を含む能褒野古墳群の実像が明らかとなってきました。
 そこで、本企画展では、日本書紀が語る日本武尊の物語、そして彼が葬られた墓とされる古墳そのものについて迫ってまいります。日本書紀編さん1300年を迎えた本年に、亀山市域に残る古代からのはるかなる歴史をご体感いただければと思います。
 最後になりましたが、本企画展の開催にあたり、ご教示、ご協力をいただきました皆様に厚くお礼申し上げます。なお、本企画展は、公益財団法人岡田文化財団の助成を得ています。また、かめやま文化年2020市関係事業に選定されています。


令和2年9月
亀山市歴史博物館


   

凡例  1.日本書紀の編さんと解釈  2.日本武尊と弟橘媛の物語  3.日本武尊の死 −「能褒野」を考える− 
4.日本武尊と現代 −社会とのつながり−  協力者・参考文献・出品一覧

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