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3 (おさま)

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難波津(なにわづ)

()くやこの(はな)ふゆごもり

(いま)(はる)べに(にお)いきて

(ゆた)かなる()のためしこそ


げに道広き納めかな



 

4 千秋楽(せんしゅうらく)

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(かみ)(きみ)との(みち)すぐに

(みやこ)(はる)にゆくべきは

これぞ還城楽(げんじょうらく)の舞

さて万歳(ばんぜい)小忌衣(おみごろも)

さす(かいな)には悪魔(あくま)(はら)

(おさ)むる手には寿福(じゅふく)(いだ)

千秋楽には命を()

相生(あいおい)松風(まつかぜ) 颯颯(さつさつ)(こえ)ぞ楽しむ


颯颯の声ぞ楽しむ

歌詞(かし)

1 高砂

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高砂やこの浦船(うらふね)()をあげて

月もろともに出で(しお)

(なみ)淡路(あわじ)島影(しまかげ)

(とお)くなるほど(おき)()ぎて

はや(すみ)()()にけり 

はや住の江に着きにけり



 

2 (ところ)ハ高砂

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所は高砂の

尾上(おのえ)(まつ)も年ふりて

()いの(なみ)()りくるや

木の下かげの落葉(おちば)かく

なるまで(いのち)ながらえて

なおいつまでか生きの松  

これも(ひさ)しき名所(めいしょ)かな

これも久しき名所かな

 

小川町・井上(いのうえ)市橋(いちはし)さん
大正15年生まれ(85歳)
 

<解説>

 結婚式(けっこんしき)の際にうたわれた謡曲(ようきょく)ですが、一般的な歌詞と少し異なる部分もあります。1、2、4は謡曲「高砂」を、3は謡曲「難波」を基にしていると考えられます。井上さんによると、1は新郎(しんろう)新婦(しんぷ)2は施主(せしゅ)(親)、3は仲人(なこうど)4は中心となる親戚(しんせき)(さかづき)を受ける間に歌われ、歌の間はメンチョウ(2名)と呼ばれる役が酒を注いだということです。また、この歌が終わる度に、「(さかな)ここに」と言う役もありました。(ぜん)()った米に松の枝を立て、そこへスルメで作った鶴亀(つるかめ)丸めたスルメが()いてあり、歌が終わる度に丸めたスルメを(はし)で挟んで持ち上げて「お肴ここに」と言っていました。





高砂(たかさご)

結婚式の謡を聞いてみよう
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