はじめに 人々の暮らし方や価値観が変わっていく中、結婚の様式もまた絶えず変わり続けてきました。今回の展示では、昭和期の市域における結婚の様式を中心に紹介し、その変化や盛衰を明らかにします。 結婚の様式は、結婚相手の決まり方・結納・嫁入り前に実家で行う祝宴・結婚式と披露宴・親戚や近所の男性を呼ぶ祝宴・親戚や近所の女性を呼ぶ祝宴などで成り立っていました。それらには、当時の家族や地域共同体に対する考え方があらわれています。つまり、結婚の歴史を振り返ることは、現在の家族や地域をめぐる状況を見つめ直すことでもあるのです。この展示会が、世代を越えた対話を生み、より良い家族や地域のあり方を考えるきっかけとなれば幸いです。 最後になりましたが、このテーマ展示開催にあたり、ご協力いただきました多くの皆様に厚くお礼申しあげます。 平成24年5月26日 亀山市歴史博物館 |